三大ED治療薬として名高いバイアグラ、レビトラ、シアリス。その中でも群を抜いて人気を誇るのが効果時間が長く副作用の少ない「シアリス」です。

前立腺肥大薬としてのシアリスと他のED治療薬との比較

1990年代にアメリカで狭心症を改善するために研究開発されていた治療薬は、臨床試験では思う様な結果は出ませんでした。このために、臨床試験を中止して治療薬を被験者から回収しようとしたところ、手放すことを渋るというケースが見られました。その理由は、勃起を促進する作用があったからであり、これにより勃起不全の治療薬として販売することになりました。これが、1990年代の後半から2000年代の前半にかけて世界中で爆発的な人気を集めたバイアグラの誕生秘話です。

シアリスは、2003年にアメリカで販売を開始した後に、日本でも2007年に認可されたという最も新しい勃起不全の治療薬です。勃起を妨げている酵素の活性を抑制することにより、陰茎周辺部の血管が拡張して血行が促進されます。これにより、性的な刺激をきっかけとして勃起できる状況となります。

シアリスは、バイアグラと比較すると非常にマイルドな内容で、長期的に効果を発揮します。バイアグラが5時間から6時間なのに対して、シアリスの効果が持続する時間は24時間から36時間と非常に長くなっています。ただし、決して強い薬というわけではなく、バイアグラと比較すると副作用が発生する確率は3分の1未満に軽減されています。

また、シアリスは勃起不全だけではなく前立腺肥大薬としても使用されています。これは、正確には肥大した前立腺を縮小するのではなく、排尿障害を改善するという前立腺肥大薬です。血管を拡張することにより圧迫されていた尿感が緩むからであり、スムーズな排尿へとつながることになります。また、効果が他の勃起不全の治療薬よりも長続きする上に身体への負担が少ないということも、前立腺肥大薬として他と比較して適当な理由です。